2015年 02月 16日
アイスジギング講座!
ダイハードなアングラーなら1度はチャレンジして欲しいアイスジギングをここで改めて紹介しますので、チャンスがあれば是非トライしてください!
アイスフィッシングには二通りの方法があり、一つは独特なTip Upという仕掛けを使う方法。shinerという活きたベイトフィッシュをフックにつけ、スプールとブレイドライン、フラッグが付いたデバイスをあちこちにセットします。大物が食らいついたらスプールが回転し、それによってフラッグが立ってアングラーに知らせてくれるといった物です。これはこれで楽しいのですが、
ここではゲーム性が高く「自分で釣ったぞー!」と満足感が高いアイスジギングを紹介します。
アイスジギングのコツその一。
まずは情報収集。安全第一!
まずは天気予報をチェックし、釣行日の5日間前ぐらいからのトレンドをチェック。アイスフィッシング用語でfirst iceという言葉がありますが、これはレイクが氷結し始めてから安全に湖上に乗れるタイミングを言います。安全なアイスとはハードなブラックアイス(雪が積もっていない)が最低10cmある事。最高気温が氷点下以下の日が3日間続くと大抵アイスフィッシング可能なコンディションとなります。でも、アイスは生き物!です。天候や気温によってコンディションが変わるので常に注意が必要となります。
夏はプレジャーボートで騒がしいレイクも、冬はほぼ貸し切り状態!この景色を見ながらのアイスジギングは超!贅沢な釣りです。
First iceの頃は経験者のみの事が多くプレッシャーも少ないので爆釣のチャンスでもあります。でも、いきなり気温が上がったり暖かい雨が降り続けるとアイスがクラックしたり溶け出して危険なので必ずローカルのタックルショップやポリスステーションにコンタクトしてコンディションをチェックするのがベストです。5インチ以上のハードアイスがあれば、その上に雪が積もっても大丈夫でしょう。(ちなみに、雪はインシュレーションの役目をするのでその事を念頭において安全な場所を選ぶ必要があります)
スパイク、アイスピックを装備ーこれらは大抵アイスフィッシングのギアを売っている場所にありますが安全の為に常に身に付けたい物です。アイスピックは首にかけておき、いざ落ちた時に楽に這い上がれる為の物。雪が積もってない時期の湖上はとてもすべりやすので、滑り止めのスパイクも必要。スパイクはブーツの上から装着出来るゴム製の物がポピュラーです。(値段は各$10ぐらい)
その2。エリアセレクトまずシャローのウィードエリアから
日本にお住まいのアングラーにとっては信じがたいかも知れませんが、アイスフィッシングでもシャローのウィードエリアでルアーを使って魚が釣れるんです!パーチやピケレル(パイクの一種)がメインですが、バスやクラッピー、ブルーギルもアイスジグやジギングスプーン、バイブレーション等にヒットします。氷結してるとは言え、ウィードがキーになる事が多い。氷結したレイクなのにウィード!?と思うかも知れませんが、完全に死んでいない、茶色くなったウィードでも立っていればそこに魚はいるんです。しかも、水深5-6フィートもあれば充分な場所に。これらのウィードにはscudという小さなエビの種類や虫、ブルーギル等の稚魚も集まります。ウィードが密集してるところの方がよく、ドリルで穴を空けた真下にウィードがあればチャンス。ジグでウィードをリップ(しゃくってはずす)とバスフィッシングでよく言うリアクションバイトをとれます。ウィードが無い場所はシャローではなかなか釣れません。ただ、ウィードフラットには結構な数の魚がいるけど、ピンポイントで探すのにコツがいります。やはりディープエリアが近い場所やサンドバー、岬の周辺なんかのウィードもおススメです。
その3.タックルセレクション
アイスジギングは誰でも気軽に楽しめます。僕のアイスタックルは自作のアイスロッドとバス用の2500番のスピニングリール、3から6ポンドのアイス用のcopolymerラインがセットされています。おススメは1500番のスピニングリールに2フィート前後のライトアクションのロッド。素材はグラファイトもいいですが、ブルーギルでもファイトを楽しめるグラス製のライトロッドもおススメです。
アイスロッドにはSpring bobberというロッドティップにバイトを捕る為につけるバネの着いたバイトインディケーターをセット。これがあると1/4ozのジギングスプーンは勿論、1/100oz前後の極小アイスジグに出る微かなバイトも捕れる!
シャローエリアでのジギングは1/8ozから1/4ozぐらいのラパラのアイスジグやSwedish Pimple、キャストマスター、バイブレーションプラグ等に6ポンドラインをセット。バスを狙うなら、このセットがおススメ。
パーチ、クラッピー、ブルーギル等の数釣りを楽しむなら、2から4ポンドのライン(アイスフィッシングには、copolymerがおススメ)にアイスジグ(1/64ozから1/100ozぐらいの物)をセット。アイスジグには、WaxwormやMoussyといった日本で言うサシの様な虫をセットするとよく釣れます。
アイスジグのカラーで実績があるのは、赤系、チャートやオレンジ系。氷の下は暗いので、やはり目立つカラーがいいのだと思います。(ブラックを試したけど、全然釣れなかった(--:))
その4.穴は沢山掘る!
アメリカ人のアイスフィッシャーマン殆どが一ヶ所でずっとTip-Upをセットしてジギングしてますが、僕はバイトが無いとすぐイライラするタイプなので穴を沢山掘り、ローテーションしてジギングしてます。穴は沢山あればある程効率がいいので、なるべく寒さにもまけない体力のある若い奴らをアイスフィッシングに誘ってるんです。
その5.防寒装備
アイスフィッシングを楽しむ為、安全の次に大事な事は防寒装備です。アイスフィッシング歴28年の僕がどんなに寒くてもエンジョイし続けてるのはここを完璧にしてるからです。まず、コットンの下着やウェアはNG!!コットン製は汗や湿気で体をすぐに冷やしてしまいます。一度体が冷えるともう、どんなベテランでも釣りに集中出来なくなるので絶対に避けてください。
下記が僕がここ数年使っている防寒レイヤーシステムです。参考にしてください。(^^)
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1) 下着(上) Heatechのタートルネックアンダーシャツ
2) 下着(下)Heatechのアンダーパンツもしくはフリースのアンダーパンツ
3) 下着(靴下)Heatechもしくはウールのソックスを2枚!
4) 中着 ウールのセーターもしくは厚めのフリースのフードつきパーカー等
(氷点下10度以上の時は、さらにこの上に薄いUniqloのダウン)
5) 防水性のあるスキー用のフードつきジャケットもしくはバス釣り用Goretexの冬用レインジャケット
6) スキー用ズボン
(氷点下10度以上の時は、さらにこの上に釣り用レインパンツ(Bib)
7) アウトドア用の防水性のあるThinsulate等防寒性の高いブーツ
8) 防水性の高いスキー用もしくはアウトドア用グローブもしくはミット
9) 冬用の帽子
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さらに体を暖かくする方法
これらを着た上、朝食は必ず暖かい物を食べ釣りの最中も食べるようにしています。食べる事によって体力もつくしエネルギーが熱に変わる。ポットに暖かいドリンクを用意するのもおススメ(カフェインやお酒は逆に体を冷やすのでNG!)。
アイスフィッシングですぐに体が温まる方法はアイスドリルで穴を空ける事!3つほど穴を空けると、体はもうポッカポカになります。これ、アイスフィッシングをするうえでの一番のシークレット。でも、一度にやりすぎると今度は汗が出てそれが体を冷やす原因なのでこれも注意が必要。
アイスジギングで釣れるゲームフィッシュ。イエローパーチ、チェインピケレル、ブルーギル、クラッピー、ラージマウスバス。(他にもスモールマウスバス、マスキー、ウォールアイ、キャットフィッシュも釣れるよ!)
その6.ジギングのアクション・操作法
バスフィッシングやソルトウォーターの経験がある方なら分かると思いますが、アイスジギングの基本はジグがどのレンジにいるか?を把握する事。シャローエリアでもまずアイスジグをボトムまで沈め、魚のいるレンジまで巻き取ります。
今回紹介した様なウィードエリアは水深が深くても10フィート前後なので、軽いアイスジグやルアーをボトムまで沈ませるのはそれほど難しくないと思います。僕の経験上、ボトムから15cmから30cm以内での反応が一番多いのでこのあたりで集中してルアーを操作する事をおススメします。
アイスジギングのアクションですが、これもいたって簡単。軽くシャクってその後に数秒ポーズ。たまにシェイク。この繰り返し。
殆どの場合、バイトはポーズ中に来ます。リアクション系のバイブレーションやジギングスプーン等はポーズ後多くても2,3秒以内にはバイトがあります。極小アイスジグの場合はwaxworm等活きた餌をチョンがけにして誘うので、ポーズはバイトがあるまで長めでもオーケー(僕の場合は2,3秒から長くて10秒)。生餌がフックについているので、一度バイトがあったら大抵その後も数回バイトが続きます。
その7.合わせ方は、バイトがロッドティップに付いてるストライクインディケーターをよく見てそれが少しでも動いたら即合わせ!です。はっきりと「チョン!」と出る時もあれば、ごくわずかに動く時もあります。常に集中してバイトをとりましょう。
ロッドを持つコツですが、ペンシルスタイルというグリップの持ち方が一番フッキングしやすく釣りやすいんです。この方法だと、素早くフッキング出来るしグリップエンドがゴワゴワしたジャケットの袖に当たり過ぎないのでおススメ。但し、この方法は重すぎるタックルセットには向いていません。
まだまだアイスフィッシングに関して書きたい事があるんですが今回はこの辺で。とにかく、まだこの釣りを味わった事が無い方達に是非チャレンジしてもらいたいんです。
アメリカ北部ならではの冬の釣りだけどヘタしたら、日本でもこの様な釣りが活かせる場所があるかも知れないしね。
皆さん、アイスフィッシングに関してわかんない事があれば僕に遠慮無く連絡下さい。機会があれば、是非ご一緒にエンジョイしましょうー!
Good luck!
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by basskaz
| 2015-02-16 04:31